解説付き動画メイキングでわかる! 目の塗り方講座

解説付き動画メイキングでわかる! 目の塗り方講座

今回は、イラストの印象に大きく影響を与える要素の一つである、目の塗り方をイラストレーターとして活躍しているVTuberのまさるドット子さんがご紹介。

 

記事の最後には詳しい動画解説があるのでぜひチェックしてみてください。

 

▼目次

1.瞳のベースを作る

2.1影を塗る

3.2影を塗る

4.瞳の色の調整する

5.まつ毛やハイライトを描写する

 

1.瞳のベースを作る 

目の塗り方

今回使用するソフトはSAIです。

 

まずは、通常レイヤーを使って瞳のベース色を塗り込みます。ポイントは彩度が低い色をベース色として選択することです。

目の塗り方

ベースを塗り終えたら、エアブラシでベースより少し明るく、彩度の低い色を瞳の下半分に重ねます。これで瞳のベースは完成です。

2.1影を塗る

ベースとグラデーションの次は「1影」を描いていきます。まずはレイヤーパネルから新規レイヤーを作成し、レイヤーを乗算にしましょう。

 

この工程の狙いは「目の輪郭を囲み、目を強調する」ことと、「瞳の位置を決定する」ことです。

目の塗り方

まずは目の輪郭をブラシで囲んで印象を出しましょう。

目の塗り方

次に黒目(瞳孔)を描きます。

 

キャラクターがイラストを見ている人と視線があうような演出をいれたいので、視線を画面側に少し寄せて描きました。

 

都度、左右を反転させてバランスが悪くないか確認しましょう。

3.2影を塗る

再び新規レイヤーを作成し、レイヤーを乗算に設定します。この工程では「瞳の影」や「虹彩」を描写していきます。

目の塗り方

先程の工程で描写した瞳孔に対して、丸を囲むように陰影を描きます。さらに、中心に向かって鉛筆ツールで虹彩を描きましょう。

 

虹彩を描いたら同じレイヤーのまま、エアブラシで瞳の上部にふわっと影を落とします。

目の塗り方

必要に応じて、フィルターで明度(明るさ)を調整しましょう。ここでは少し暗めに調整しました。

4.瞳の色の調整

瞳の色をイメージしている色味に調整します。色味の調整はオーバーレイや加算などのライト系のタイプのレイヤーを使用すれば大丈夫です。

目の塗り方

まずは、前工程で描いたレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、加算レイヤーにします。

 

薄いピンクなど明るい色を選択し、ブラシで瞳の下半分を塗り、ぼんやりとした柔らかい光を表現します。

 

そのままだと明るすぎることがあるので、その際はレイヤーの透明度を下げて、フィルターで彩度/明度を調整します。

5.まつ毛やハイライトを描写する

新規レイヤー(通常)を作成して、まつげやハイライトを付け足していきます。

目の塗り方

瞳と同系色で彩度が高い色を先に塗り、その上に白をのせます。

白色を散らし、目の輝きを表現した後、まつ毛のすぐ下に反射光を加筆します。この時、反射光が描かれた部分に「まつ毛が落とす影」も描写することで目を立体的に見せられます。

 

さらに反射光の輪郭をエアブラシで部分的にぼかし、最後に色彩を調整し、透明度を下げると、「透明感のある瞳のハイライト」を描写できます。

目の塗り方

次に、下まつ毛の加筆です。

 

白色を選択し、鉛筆ツールで瞳の輪郭を少し隠すように下まつげを描写しましょう。

目の塗り方

上まつ毛は、両サイドをオレンジで塗り、アウトラインをエアブラシでぼかします。

 

その後、肌の色に馴染ませるため、フィルターで明度を下げます。明度の調整の際は、引きでまつげの色が浮いていないか確認しましょう。

目の塗り方

最後に、スポイトツールで反射光の色をとり、上まつ毛にも色をとばしてあげます。上まつ毛も明度の調整をし、トーンを下げると「まつ毛」の完成です。

6.仕上げ

最後に一番上に新規レイヤー(スクリーン)を作って、全体の調整をします。 

目の塗り方

白目の部分と瞳に光を加筆します。この工程はイラストの全体が仕上がった時に、目の色の濃度や光の印象を合わせるための作業です。

目の塗り方

画像の範囲内をエアブラシで塗り、透明度を20前後に設定したら完成です。

さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!

 

こちらの動画を見ると、瞳の中の光の描き方やフィルターの調整の様子などが分かり、より理解が深まります。ぜひご覧ください。

記事元の著者:まさるドット子

Twitter:https://twitter.com/masarudottoko

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-tS2U8BB8qTo2tVhoZ30Aw