初心者の「なぜか上手く描けない」を解決!上半身の描き方テクニック-実践編-

初心者の「なぜか上手く描けない」を解決!上半身の描き方テクニック-実践編-

これまでに、『初心者の「なぜか上手く描けない」を解決!』シリーズとして、様々な初心者向けのテクニックをご紹介しました。

 

今回は、実際にそのテクニックを使ってイラストを描く実践編の第二弾です。各講座のポイントを抑えながら解説していきます。

 

テーマである「上半身の描き方テクニック」を中心に、イラスト作成の流れをご説明します。

 

▼目次
どんなイラストを描くか考える
ラフ画の描き方
 顔のラフ画の描き方
 腰のラフ画の描き方
 腕のラフ画の描き方
 手のラフ画の描き方
 胸のラフ画の描き方
線画作業
彩色作業

 

 

どんなイラストを描くか考える

今回は「立ち絵のようなシンプルなポーズの女の子」を描きます。

 

テーマや配置、ポーズを考え、全体のイメージをメモ描きレベルでまとめておきます。

 

ラフ画の描き方

それでは、これまでにご紹介した『初心者の「なぜか上手く描けない」を解決!』シリーズの講座をもとにラフ画を描いていきましょう。

顔のラフ画の描き方

顔の描き方は、前回の実践編で紹介していますので、説明は省略させていただきます。
まだ記事を読んでいない方は、ぜひご覧ください!
 

腰のラフ画の描き方

次に、この講座の「あえて腰のアタリを描かない」方法を使って、体のベース部分のラフ画を描いていきます。


胴体の骨格は、大きく分けて肋骨部分と骨盤部分から成り立っています。肋骨と骨盤のアタリを簡単に描いたら、このアタリに沿って腰回りのラフ画を描きましょう。

 

腰の部分は、肋骨と骨盤を繋げるイメージです。この方法を使うことで、体のラインを自然に表現できます。

腕のラフ画の描き方

続いて腕です。今度はこの講座の「簡単な立体パーツに分けて描いていく」方法を使って、腕のラフ画を描いていきましょう。

胴体の側面のアタリを描いて、腕が胴体の側面に付くように描いていきます。この方法を使うことで、腕の付け根部分が立体的な表現になります。

手のラフ画の描き方

「手」は、この講座の「自分の手を見ながらアタリを描く」方法を使って、ラフを描いていきましょう。


まず、実際の手を見ながら、手の平と親指の付け根のアタリを描いていきます。


指のアタリを描くときは、実際に手を見てどこにそのパーツがあるのを確認しながら描いていくことが大切です。アタリに沿って肉付けを行えば手のラフ画は完成です。


胸のラフ画の描き方


次は「胸」です。この講座の「球体だけを描く工程を作る」方法を使って、胸のラフを描いていきましょう。


鎖骨の下辺りを付け根にして、「胸の球体」を描いていきましょう。「胸の付け根」から、水風船のようなものをぶら下げるイメージで描きます。この球体に沿って服を描いくことで、自然な胸の膨らみを表現できます。

 

これでラフ画が完成です!

線画作業


ラフをベースに、線画を描きます。

彩色作業


色を塗ったら完成です!    

あとがき


以上で、今回の記事はおしまいです。

 

このように実際に描く場合は、「構図」や「ラフ」の段階でアタリのテクニックを使って、イラストを仕上げていくと良いと思います。体を描く場合は、今回の手順のように「素体を描いてから服を描く」ようにすると、絵が崩れにくくなります。

 

また、今回使用したテクニックのそれぞれの記事では、「なぜ上手く描けないのか」から解説し、上手く描くテクニックとそのポイントをより詳しく紹介していますので、苦手な部分やよくわからない描き方がありましたら、是非見ていただけたらと思います。

 

これからも頑張って、いちあっぷしていきましょう!それでは、ありがとうございました。

今回使用したテクニックはこちら

著・画 yaki*mayu

web: http://yakimayu.com
twitter: https://twitter.com/yaki_mayu
Pixiv: https://www.pixiv.net/member.php?id=1689995


フリーランスのイラストレーター。萌系イラストを中心に主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆、ホビージャパン「スーパーデフォルメポーズ集 ラブラブ編」でのコラムの担当など、絵の講師としても活躍させていただいています。