知ってるだけで上手く描ける ジャージのコツ
2019.05.31
※一部画像に誤りがあった為、差し替えをいたしました。(2019年11月18日)
yaki*mayuさんの新シリーズ、「知ってるだけで上手く描ける 服装のコツ」第8回。この講座ではいろんな服装を描く上で「事前に知ってるだけで、作画力がアップする知識」を紹介していきます。
描き慣れない服装で悪戦苦闘されている方や、服装の作画をワンランクアップしたい方は、是非ご一読下さい。
今回は、お祭りや旅館、お月見などのイラストで活躍する「浴衣」のコツをご紹介したいと思います。
今までの”知ってるだけで上手く描ける 服装のコツ"シリーズ第5回「ジャージのコツ」、第6回「レインコートのコツ」、第7回「夏服のコツ」もチェックしてみて下さい。
▼目次
それでは、今回のテーマである「浴衣」のコツを見ていきましょう。
浴衣で特徴的なのが、首の後ろの空間(衣紋)です。
首の後ろ(衣紋)は、首と服の間に拳一個分の隙間があります。他の服と違って特徴的ですので覚えておきましょう。また、胸元はあまり肌が見えないことも覚えておくと良いでしょう。
浴衣は、着るときに帯の下で布を折ることで丈の長さを調整します。これを「おはしょり」と呼びます。描き忘れがちなポイントなので覚えておきましょう。
帯の結び目の位置が普通のリボンとは違います。帯を結ぶ場所は中央ではなく帯の上の方になります。リボンのイメージで描くと真ん中にしてしまいがちな為、気をつけましょう。
襟の重なりは、キャラクターから見て左側の襟が上から重なるのが正解です。重なりを反対にしてしまうと死装束の着方になってしまうため、間違えないようにしましょう。
これを活用して、死を連想させるようなキャラクターの衣装を故意に逆にするのも良いかもしれません。
これらを利用して、浴衣のイラストの完成です!
浴衣の特徴や、描き忘れがちなポイント、また、間違えやすいポイントについて紹介させていただきました。浴衣でも、着ているキャラクターの個性や、着ているシーンなどによって色々あるため、今回紹介した中で自分のイラストで活用できそうな内容がありましたら是非使ってみてください。
このシリーズでは、一度読むだけで、その服装を描く時に思い出して活用できるようなテクニックをどんどん紹介していきます。次回も服装別の「作画ポイント」や「描く時のコツ」をご紹介しますので、是非見てください。
これからも頑張って、いちあっぷしていきましょう!それでは、ありがとうございました。
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フリーランスのイラストレーター。萌系イラストを中心に主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆、ホビージャパン「スーパーデフォルメ構図集 ラブラブ編」でのコラムの担当など、絵の講師としても活躍させていただいています。