いつも似たようなポーズばかり描いて、マンネリ化していませんか?
多彩なポージングに挑戦する際は、「面」を使ってみると描きやすくなります。
そこで今回は「面」を使った、ポージングの作り方についてご紹介します。ポージングの作り方にお悩みの方はご参考ください。
▼目次
物体を面で立体的に捉えよう
物体は複数の面が組み合わさっていると考えてください。面を意識することで、物体を立体的に捉えることができます。
例えば、上図のような違いが考えられるようになります。
似たようなポーズですが、右は躍動感があるように感じられるのではないでしょうか。
これは、面を意識したことで、ポーズに「奥行き」という発想を加えているからです。「曲げる」「伸ばす」といった単純動作に奥行きが加わることで、ポーズのバリエーションが格段に上がります。
最初は6面で意識しよう
最初はシンプルに「上下・左右・前後」の6面で意識するだけでもポージングしやすくなります。
身体も同様に考えましょう。特に側面を意識できることで立体感を掴みやすくなります。
ただ、本人の描きたい絵柄もありますので、平面的に見せたい場合は、面で考えすぎると絵柄の持ち味が弱くなります。用途に合わせて活用しましょう。
面を意識して、傾きやひねりの動作に加えよう
面を意識することで、傾ける、ひねるといった動作も把握しやすくなります。
面のイメージはこのような感じです。
A:面を正面位置のまま左右に傾けている
B:奥に向かってひねるように面を傾けている
面の傾き、ひねりを各部位それぞれに用いることで、多様なポージングが作れます。
どの面を見せるか決めよう
面を意識することで、普段描かないポーズも簡単に作れます。
それは、
- 普段見せている面を、わざと隠す
- 普段見せない面を、わざと見せる
という方法です。
普段と違うポーズを作りたいときは、自分がどの面を多く描いているかを把握しておくことが重要になります。
もし、正面のポーズばかり描いていると感じたら、あえて背中面を見せてみると良いでしょう。足の裏なども効果的です。
普段、左右の描き分けばかりの場合、あえて上の面が見えるようにポーズをつけてみるなど。面単位で隠す、見せるを意識してポージングしてみてください。同じ「座る」という動作にも多様なアレンジを加えることが可能になります。
足で隠れてわかりにくいですが、この画像の場合、正面のポーズだと隠れて見えない股下を見せることで、ポーズのバリエーションをつけています。
冒頭で紹介した画像も、右と左の一番大きな違いは、肩の面を見せているか見せていないかにあります。
右のポーズは胴体が前方向に傾いているため、より躍動感が感じられるのです。面を意識していると、このようにポーズの違いも一目でわかるため、修正なども容易になります。
もちろんポージングはシチュエーションに左右されるものですが、ポーズに迷ったときは面を優先して考えてみるのも発想方法の1つとして武器になります。
著・画 ゼロモモ
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