骨格と筋肉をチェック! 胴体を描く6つのポイント
2017.09.12
「何かがおかしいけど、どこを直していいのかわからない」ということありませんか? 一人で勉強しているとなかなか気づきにくいものです。
そこで描くためのチェックポイントを用意してみました。自身で気づいてなかった箇所を見つけてみましょう。
前回では胴体を描くための骨格と筋肉をテーマにご紹介しました。今回は引き続いて、胴体を描くために役立つ凹凸と比率について学びましょう。イラストを描く際の簡易的なものとしてご参考ください。
▼目次
前回の記事で骨格と筋肉をチェックしたので、それらを動員して身体の凹凸を考えていきましょう
凹凸を理解することで影がどの位置にできるのか分かりやすくなります。
胴体には特に目立つ凹凸が9つあります。
これら凹凸は骨格や筋肉に加え、皮下脂肪によって変化します。女性が男性より曲線的なシルエットをしているのは、この皮下脂肪が男性より多いからです。
それを踏まえて、男女の違いが顕著に表れるポイントをご紹介します。
女性の胸には、男性よりも多くの脂肪がついています。
ここで注意すべき点は、この脂肪は「大胸筋の上についている」ということです。画像のように、胸部が薄くならないように気を付けましょう。
男性は外腹斜筋が発達して大きいため、女性に比べて目立ったくびれはできません。逆に筋肉量の少ない女性は、顕著にくびれができます。くびれをしっかりつけると、女性らしい表現につながります。
男性や筋肉を鍛えている人の腹は、腹直筋の形がわかりやすく、いわゆるシックスパックになっています。逆に女性や筋肉量の少ない人は、腹部の皮下脂肪で丸みのある腹をしています。
女性のお尻は皮下脂肪が多いため、男性に比べ大きく丸みがあります。男性の場合は、皮下脂肪が少ないため、中臀筋と大臀筋の形が色濃く反映されやすいです。
次は胴体の描く際におさえておきたい比率をチェックしていきましょう。
肩幅の長さは、デフォルメのない平均男性でおおよそ頭2.7個分です。しかし、これは絵のタイプ、デフォルメ度合いによって変わってくるので、「肩幅が広いほど、男性的」「肩幅が狭いほど、女性的」に見えるという点を重点的に覚えておくとよいでしょう。女性的なほど、幼い印象を与えます。
腕の位置は、首の付け根の位置と同じです。ただし、首は後ろに、肋骨は前にせり出すように傾いているため、胴体の比率的には腕は背中寄りに配置しましょう。
くびれの位置は前述した通り、肋骨と骨盤の間です。おへその位置は、おおよそくびれよりやや下の位置にあります。
お尻の割れ目は股の上から始まり、股の下で終わります。ここで注意するのは、お尻はくびれからスタートしているのではなく、くびれの少し下についています。くびれはあくまで、肋骨と骨盤の間にできた空間が凹んでいるので、お尻とは切り離して考えましょう。
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『スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors』著:アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ
『モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック』著:ミシェル・ローリセラ