「クリエイターエコノミー」という言葉をご存知でしょうか?
“クリエイターエコノミーとは個人の情報発信やアクションによって形成される経済圏を指します。”
https://creator-economy.jp/n/n09c95569e24a
引用元:クリエイターエコノミー協会
身近なサービスで言葉を置き換えると、「クリエイターが自身の創作物をYouTubeやTikTok、Instagramなどのプラットフォームを用いてお金を稼ぐといった経済圏」です。人気YouTuberやVTuberなどはクリエイターエコノミーの代表格と言えそうですね。
では、同人作家さんやフリーで活動しているイラストレーターさんはどうでしょうか?実は数十年以上前からクリエイターエコノミーとして活動しているケースがあります。
それが同人誌即売会です。日本にはネットの普及以前から作品をお金に換えているクリエイターがプロ・アマ問わず大勢いました。そして現在では、絵描き向けのクリエイターエコノミーサービスが数多く登場しています。
その中で昨今、新しいクリエイターエコノミーのサービスが生まれました。無料で使えるクリエイター向け支援プラットフォーム『Xfolio(クロスフォリオ)』(https://xfolio.jp)です。
今回は、『Xfolio(クロスフォリオ)』を利用している3名の人気イラストレーターさんにお集まりいただき、クリエイターエコノミーという観点でクリエイティブ活動をどのようにされているのか、『Xfolio(クロスフォリオ)』の使用感や活用方法、今後期待する機能などをお話いただきました。
クリエイティブを仕事にしたい方、既に仕事にしているけどもっとアクティブに活動したい方へのヒント満載の座談会レポートです! ぜひご覧あれ!
▷『Xfolio(クロスフォリオ)』:https://xfolio.jp
▽目次
今後も拡張していく『Xfolio(クロスフォリオ)』の機能とは?
『Xfolio(クロスフォリオ)』が描くクリエイターとファンの未来
自己紹介と代表作
――本日はお集まりいただきありがとうございます。早速ですが、まずはみなさんの自己紹介をいただきたく思います。ではまずは白クマさん、お願いいたします。
白クマシェイク:
はい、では僭越ながら私から……イラストレーターとして活動している白クマシェイクです。専門学校卒業後、ソーシャルゲーム業界に就職して、その後フリーランスで活動するようになりました。
ライトノベルのお仕事やイラスト、キャラクターデザインのお仕事などをしています。クリエイターエコノミーという意味では、『はわわなJK』というシリーズで同人誌などを作って活動しています。
コミティア140にて頒布する新刊「はわわなJK vol.4」予約が、メロンブックス様で開始されました
— 白クマシェイク❄️ 土曜日東J-32b (@sirokuma_shake) April 13, 2022
はわわJKちゃん推しの方は是非!!
vol.1~vol.3も合わせてお楽しみ下さい~
▼「はわわなJK vol.4」https://t.co/YeryJ3yXvs
▼新刊グッズセット(数量限定)https://t.co/eO2lIckexL pic.twitter.com/xX8X7ZUh93
フライ:
イラストレーターのフライと申します。高校生時代からイラストを描き始めて大学で日本画を専攻しました。在学中にお仕事をいただくようになってから東京に移住し、今に至るという感じです。
主な代表作は、ライトノベルは『弱キャラ友崎くん』、TVアニメ『色づく世界の明日から』ではキャラクター原案もやらせていただいています。
あなた pic.twitter.com/qNdNbiHhXp
— フライ (@flyco_) April 23, 2022
藤ちょこ:
イラストレーターの藤ちょこと申します。美術系の大学在学中にいろいろお仕事をいただくようになって、大学卒業後はずっとフリーランスのイラストレーターとして活動をしています。
ソーシャルゲームのイラストやライトノベルをはじめ、バーチャルライバー「リゼ・ヘルエスタ」キャラクターデザインなど、媒体を問わずイラストを描かせていただいています。
Happy Birthdayリゼ様 #ヘル絵スタ pic.twitter.com/oB55hTQlMt
— 藤ちょこ-fuzichoco- (@fuzichoco) May 25, 2022
Xfolio事業責任者 横田容啓氏 (以下、Xfolio 横田):
はじめまして、横田と申します。お三方に使っていただいている『Xfolio(クロスフォリオ)』は、2022年3月17日にグランドオープンしたばかりの無料クリエイター向けプラットフォームなのですが、ありがたいことにリリース以降右肩上がりに利用者の方が増え続けています。
今日はみなさんのお話から、どうやったらよりクリエイターさんに喜んでいただけるのか、役立てていただけるのかを勉強させていただきたいなと思っています。よろしくお願いいたします。
全員:
よろしくお願いします。
クリエイターエコノミーとの関わり方、三者三様
――みなさんプロとしてご活躍されているイラストレーターさんですが、クリエイターエコノミー的な活動に関してはどんなことをされているのでしょうか?
藤ちょこ:
私はコミティアに2、3回参加しています。最後に参加したのも10年前ですから、どちらかというと企業様からお仕事をいただいてイラストを納品するという旧来のスタイルの方が主流です。
フライ:
私の場合も企業さんからの案件がベースですね。
そのため、依頼主の方のご要望を受けて、かたちにするという仕事の方が多いのですが、そうすると自己表現をする場所がなくなってしまうんですよね。
その点、同人誌はゼロから自分が作っていくものですから、本当に自己表現が自由にできる場だと思っています。今の自分にはこういうことができますよ、新しいこんなことを試してるよ、ということを発表する場として(同人誌という媒体を)使っていることが多いですね。
白クマシェイク:
私は単純に同人誌を出すのが好き、みたいなところがあります(笑)。
始めは友達がやっているところに参加してみたいなと思ったのがきっかけだったんですけど、本を出すのがメッチャ楽しくて今も夢中でやっちゃってる! という感じです。
――本を出すこと自体が好きなのか、それとも本を直接買ってもらえた時の喜びが大きいのか、Twitterや口コミで評判をいただくのが嬉しいのか、どの辺が大きいんでしょう?
白クマシェイク:
読者さんの反応などをもらえるのも嬉しいですし、形として1冊の本を出せた! という充実感があるのも好きで(イベントに)参加している、という感じですね。
クリエイターエコノミーが活動基盤を作る
――藤ちょこさんがここ数年イベント参加を控え気味なのは、やはり企業系のお仕事が多くてお時間が取れない、ということでしょうか?
藤ちょこ:
そうですね、イベントに出たいな、同人誌出したいなという思いはずっと持っています。
ただ、企業からのお仕事を軸にしていることでスケジュール面でなかなかその時間を捻出できなくて……というところです。なので、クリエイターエコノミーという面では、最近ファンコミュニティサービスなどにようやく手を出し始めた感じです。
――ネット上のサービスを介した活動であれば、時間的制約は少ないですものね。
藤ちょこ:
そうですね。また、最近は企業さんから依頼を受けるという従来の仕事の在り方よりも、自分の好きな作品をどんどん描いていくことで同人活動やファンコミュニティサービスなどを介してマネタイズされていらっしゃる作家さんが結構増えてきたなと思っています。
そういう活動のし方にちょっと憧れ始めたから、というのもあります(笑)。
――なるほど。そういう面では白クマシェイクさんが積極的に活動をされている印象ですが、最近はバランス的にはいかがでしょう?
白クマシェイク:
そうですね、最近はクリエイターエコノミーの方が割合が多い感じですね。
――どういった点をメリットに感じられているのでしょう? 楽しいからとか、純粋に効率がいいから、とか?
白クマシェイク:
自分が描きたいイラストがあっても、お仕事としてはそれとは違うものが求められることがたまにあるんですよ。
クリエイターエコノミーの割合を増やしたことで、それは無理して受けることはないと考えられるようになったのが特によかったところですね。
――フライさんはファンコミュニティサービスなどはまだ使われていないんですよね。
フライ:
はい、まだ利用したことはないんですが憧れはあります。というのも、何年か前まではイラストレーターさんの総数もそこまで多くなかったですし、何でしょう、固定されてたと言いますか……
藤ちょこ:
「どの企画でもこの作家さんを見かけるな」という感じはありましたよね(笑)。
フライ:
そう、そういう感じです(笑)。でも最近は本当に上手い人、売れる人がいっぱいいて、それはSNSや様々なサービスの上手な使い方が広まったことによって実現した、という体感があるんです。
それはつまり、ひとつ実績ができたからといって安心していられない環境になったということでもあると思います。
藤ちょこ:
ですよね。自分でVTuberをやる人もいますし、セルフプロデュースが上手い人もいますし、3DCGが使える人もいますし……
フライ:
めっちゃわかります。周りで3Dとか使える人がいると……
藤ちょこ:
すごい焦る(笑)。
フライ:
「これがあれば戦えるぜ!」という感じなのを見ると胸が痛んだり(笑)。なので、自分の足場固めとしてしっかり収入を得られる環境づくりの必要性は強く感じています。その点でファンコミュニティサービスを使ったり同人活動をしたりといったことは大事だと改めて感じますね。
――そういう思いもあってコミックマーケットには参加されているんですね。『弱キャラ友崎くん』の原作者コメント入りのイラスト本、拝見しました!
【#C99 告知】
— フライ (@flyco_) December 21, 2021
2021年12月31日(金)[西あ39a]にて、新刊「orange」を頒布します。
デザインは内古閑智之さん( @uchikoga )
屋久ユウキさん(@Yaku_yuki)からあとがきコメントも頂きました。
当日お待ちしております。よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/XGBjLSymC0
クリエイターにとってモチベーションになるものとは?
――フライさんがファンコミュニティサービスを使われていないのは、やはり時間的な問題からでしょうか?
フライ:
それもあります。それ以外にも、ファンコミュニティでは課金してくれた人のために絵を描くことになると考えているのですが、それだと、だんだんクローズな世界になって見たい人しか見られない、知っている人しか知らないことになるのでは…? それだと自分にとって不本意な方向に進んでしまうな、という考えがあります。
その点、企業さんからいただくお仕事は多くの人の目に届きやすいというメリットがあります。
予想しなかったような依頼が来て「これって私が描いていいんだろうか?」と思いつつもやってみることで広がるものもあります。そういったことを大事にしたい思いがあって、今はそちらに軸足を置いています。でも最近はバランスが大事だな、とも思うんですよね。
藤ちょこ:
確かに、ファンコミュニティ用に描くばかりになると、どうしても閉じていくので、そこは本当に気を付けたいなと思うポイントですよね。
私は今のところファンコミュニティ内でしか見られないイラストをたくさん描くというよりは、SNSにアップしたイラストのタイムラプス動画をファン向けに公開したり、描いている過程をファン向けに公開していたイラストを完成後にSNSにアップしたりなど、副次的なコンテンツやちょっとした特典をファン向けに公開するようにしています。
FANBOXで1月から連載制作してた絵です!
— 藤ちょこ-fuzichoco- (@fuzichoco) May 20, 2022
原寸サイズpngや工程ごとのタイムラプス載ってるのでご興味ありましたらよろしくお願いしますhttps://t.co/PS4lkm7mv8
△藤ちょこさんが運用しているファンコミュニティサービス
フライ:
なるほど、参考になります……!
藤ちょこ:
あと、私はまだやれていないんですが、ファン限定でグッズ通販をされている作家さんもいらっしゃいますよね。
――白クマシェイクさんは『Xfolio(クロスフォリオ)』も含めてグッズ通販をされていますよね。
△白クマシェイクさんが『Xfolio(クロスフォリオ)』で販売している商品
https://xfolio.jp/portfolio/sirokumashake/shop
白クマシェイク:
そうですね。同人誌と同じで、グッズを作ること自体が好きなので、作っちゃってるところはありますね(笑)。イベントなどで売っていたんですけど、確かにファン向け限定のものもあってもいいかもしれませんね。
――ファンとのコミュニケーションはクリエイターエコノミーの醍醐味のひとつだと思うのですが、それはやはりみなさんの創作モチベーションにつながっているんでしょうか?
白クマシェイク:
グッズや本を買ってもらえることも嬉しいですし、Twitterなどにアップしたイラストにコメントを書いていただけたり、いいねをいただけるだけでもすごく嬉しいです。反応をいただけること自体がすごく嬉しいですね。
藤ちょこ:
感想はもうめちゃくちゃモチベーションになりますね! 直接感想をいただけたりとか、自分が携わったお仕事に対して「これ見ました!」みたいなことを直接言っていただけることは、本当にモチベーションになります。
フライ:
そうですね。特に同人誌即売会などで直接会って直接言ってもらうのはすごく嬉しいです。わざわざその場に来てお金を出してしっかり本を買って言ってくれることというのには、重みを感じます。
SNS疲れをどう脱した? バズりが絶対価値ではない時代
――ファンとのコミュニケーションにはTwitterの他にもイラスト投稿サイトや先ほどのファンコミュニティなど様々なメディアやサービスを使われていると思うのですが、その管理って結構大変だったりしますか?
藤ちょこ:
大変といえば大変ですね……様々なサービスがあるので更新が追い付かなかったりとか。
フライ:
よくあります(笑) Twitterでバズりたいとかフォロワーを増やしたいといった願望があまりないのもあって、あまり疲れたりしないタイプです。ちょっと前までは数字とかがプレッシャーになっていたんですけど、それをやめてからは少し楽になりました。
Xfolio 横田:
数字に支配されることから抜け出せたきっかけとかはあったんですか?
フライ:
自分が仕事をしていく上で、バズったら仕事がもらえるとか、フォロワー数が多いから作家自身が人気者になれるというわけでもないし、その人気にしても様々な種類というか質があるな、と気付く瞬間があったんです。
フォロワーが少なくても売れている人は売れているし上手い人は上手いし。改めて、自分の頑張りたい場所はどこだろう? と見つめ直したという感じです。
藤ちょこ:
「フォロワー=お金を出して自分の作品を買ってくれるファン」、というわけでもない感じですよね。
フライ&白クマシェイク:
うんうん。
『Xfolio(クロスフォリオ)』をどう使っている?
――みなさんはそれぞれ『Xfolio(クロスフォリオ)』をお使いになられているとのことですが、使用感はいかがですか?
フライ:
私はすごい面倒くさがり屋なので、ポートフォリオサイトや自分のWebサイトを作らないといけないけど……とはずっと思っていたんですよね。実際個人サイトを作ろうとしたことも何度かあったのですが、文字がバーッと出てきてもう読めなくなっちゃって挫折したりして。
イラスト投稿サイトをその代わりにしていた時期もあったのですが、(他の方の作品と比べた)ランキングがあるところに気持ち的にやりづらいものを感じて、ポートフォリオとしては使わなくなってしまいました。
――確かに、ポートフォリオにはランキングは必要ありませんもんね。
フライ:
『Xfolio(クロスフォリオ)』は既にテンプレートがありますし、次に何をすればいいんだよ、と誘導してくれます。
それに従ってイラストを投稿するだけで見る側にとってすごく分かりやすいポートフォリオができて、本当に助かっています。タグを辿れば他の作家さんにもアプローチできますし、見つけてもらいやすくなっていると思います。
個人的にも機能とデザインがすごくいいバランスのサービスだなと感じながら使わせてもらっています。
Xfolio 横田:
イラスト投稿サイトは作品にフォーカスしているサービスなのでランキング機能の親和性が高いのだと思いますが、『Xfolio(クロスフォリオ)』はクリエイターそのものにフォーカスをあてたサービスなので、クリエイター間に優劣をつけるような見せ方は極力避けました。
すべてのクリエイターにスポットライトが当たってほしいと考えていますし、そのため自分のポートフォリオの作品ページで「いいね数」や「お気に入り数」を非表示にしたりするような機能もご用意しています。それを感じていただけたのでしたらとても嬉しいです。
△フライさんの『Xfolio(クロスフォリオ)』で作成したポートフォリオ
https://xfolio.jp/portfolio/flyco_
――白クマシェイクさんはいかがでしょう?
白クマシェイク:
私も、ポートフォリオサイトを作る必要性を感じていましたが、作る以上は見やすさやデザイン面である程度のクオリティが必要だし、それには手間や時間がかかりそうだし……と思ってなかなか手が出せずにいたんです。
『Xfolio(クロスフォリオ)』のテンプレートは画像を投稿して情報を入力するだけでよかったので、簡単に作れました。作品を作る時間を極力確保したいクリエイターにとっていいサービスだな、と思っています。
イラスト投稿サイトも併用しているんですが、それはその時その時のイラストを見てもらうものといった趣向が強く、どちらかというとTwitterに近いものだと感じます。ですのでポートフォリオサイトはまた別にあった方がいいのかな、と思っていますね。
――確かに、作品をパッと見てもらうためのサイトと、自分の作品を過去の分も含めて蓄積していってお仕事を依頼してくださる方にじっくり見ていただくためのポートフォリオサイトとでは、立ち位置も必要な機能も違いますよね。
白クマシェイク:
また『Xfolio(クロスフォリオ)』のショップ機能も、ネコポス対応で匿名配送もできるので、便利に使わせていただいています。
△白クマシェイクさんの『Xfolio(クロスフォリオ)』で作成したポートフォリオ
https://xfolio.jp/portfolio/sirokumashake
藤ちょこ:
私も、イラストだけではなく「ここでグッズを取り扱ってもらっています!」といった情報発信も含めて集約した広報用のサイトの必要性を感じており、クロスフォリオでポートフォリオを作りました。
私は機械的なことが苦手なタイプなのですが、『Xfolio(クロスフォリオ)』は直感的に操作できてそこがすごくやりやすかったです。また、テンプレートやデザインがおしゃれな感じなのもよくて、有難いサービスだなと思います。
Xfolio 横田:
ありがとうございます。先ほどみなさんが作品へのコメントがモチベーションになると先ほど仰っていましたが、そこは私たちも一緒で、自分たちの作ったサービスを褒めていただけると正直すごく嬉しいですね(笑)。
藤ちょこ&フライ&白クマシェイク:
(笑)
△藤ちょこさんの『Xfolio(クロスフォリオ)』で作成したポートフォリオ
https://xfolio.jp/portfolio/fuzichoco
――クリエイターにとって嬉しい機能といえば、指定したサイトの画像を自動で読み込んでくれる「引っ越し機能」も充実していますね。
白クマシェイク:
それが一番面倒くさい作業なんですよね。
Xfolio横田:
クリエイターのみなさんにはぜひクリエイティブに時間を割いていただきたいので、できるところは自動化して作業軽減のお手伝いをしたいと思っています。
今は一番最初の「簡単ポートフォリオ作成」で使える機能ですが、今後はもう少し幅を広げて後からでも利用できるようにする予定です。
――もう1つ『Xfolio(クロスフォリオ)』の特徴としてアクセス解析も利用できるんですよね?
Xfolio横田:
はい。『Xfolio(クロスフォリオ)』のアクセス解析機能では訪問者数だけでなく、どの作品がどれくらい見られているかや、ポートフォリオを見られている時間帯、どのタグからアクセスされているのかなどの基本的なデータを閲覧することができます。
またGoogleアナリティクスと連携させることも可能で、これによりリアルタイムの閲覧者を把握したりアクセス元を分析したりすることもできます。
白クマシェイク:
これは無料の機能なんですか?
Xfolio横田:
はい。他の機能と同じく無料です。
――こうした機能はどうして実装されたんですか?
Xfolio横田:
『Xfolio(クロスフォリオ)』を設計する際にクリエイターの方にヒアリングをしたところ、アクセス解析の要望が結構多かったんです。
人によると思うのですが、「よく検索されているワードからニーズを把握して絵を描きたい」など、今、自分がクリエイターとして何を求められているのかを分析したいという方は結構いらっしゃるんですね。
――確かに、一見するとあまり拡散されていない作品の方が仕事につながったり、逆に滅茶苦茶バズったはずなのに仕事やお金には結びついていない、ということもアクセス解析から分かったりしますね。そういったデータを参考にして作品の方向性を決めるという描き方もあるんですね。
藤ちょこ:
お恥ずかしながらそういう機能があることを今知りました……(笑)帰ったら確認してみます。
△『Xfolio(クロスフォリオ)』のアクセス解析
今後も拡張していく『Xfolio(クロスフォリオ)』の機能とは?
――ここまで『Xfolio(クロスフォリオ)』の使用感を伺ってきましたが、逆に「もっとこうしてほしい」「こんな機能を追加してほしい」といったご要望はありますか? 藤ちょこさん、いかがでしょうか。
藤ちょこ:
大筋で満足しているので細かな要望になってしまうのですが、あるとすれば……そうですね、私の場合ポートフォリオ用のホームページとして使いたいので、極力シンプルな表示にしたいんです。今でも、いいね数などの非表示はできますが、項目自体を非表示に出来たら嬉しいですね。
Xfolio横田:
ありがとうございます。確かに『Xfolio(クロスフォリオ)』ではできることが非常に多いので、クリエイター設定ページ(クリエイター用管理画面)もメニューが多いですよね。
なるべくシンプルな設定ページになるよう試行錯誤を続けていますので、いただいた点も参考にしながら改善を進めたいと思います。
――フライさんはいかがですか?
フライ:
個人的な要望を挙げるとすると、たとえば、ポッドキャスト的な音声コンテンツをアップできる機能があると嬉しいですね。絵を見てくださった方にじっくり話を聞いていただくような、そんな機能があれば使ってみたいなと思います。
――作者自身による音声解説のようなイメージでしょうか。面白いですね。
藤ちょこ:
絵以外のコンテンツもアップロードできるようにして、様々なジャンルのクリエイターさんに使ってもらえるサービスになるといいですね。
Xfolio横田:
ご指摘の通り、現在『Xfolio(クロスフォリオ)』はマンガとイラストのカテゴリーに対応しているのですが、今後はそのカテゴリーを増やして様々なジャンルのクリエイターさんに使っていただきたいなと考えています。
どのカテゴリーから追加するかはまだ検討中ですが、アップロードできる拡張子の追加も含めて検討を進めたいと思います。
――白クマシェイクさんはいかがでしょうか?
白クマシェイク:
私は、コミッション機能もあると嬉しいですね。他のサイトさんには既にあって私もすごく興味があるんですが、著作権のこととかお金の流れこととか受発注の仕組みのこととか詳しく調べないと不安なことも多いので『Xfolio(クロスフォリオ)』さんでやってくれれば安心してできるのかな、と期待しています(笑)。
Xfolio横田:
前向きに検討いたします(笑)。実はそれも本当にやりたいことで、ポートフォリオの担うべき機能の一つは受注を取ってくることだと思うので、イラストなどを受発注できるような仕組みは『Xfolio(クロスフォリオ)』と非常に親和性が高いと考えています。
サービス内でのマネタイズ手法の拡充は非常に重要な検討課題のひとつなので、遠からず実現したいですね。
『Xfolio(クロスフォリオ)』が描くクリエイターとファンの未来
――その他、機能面以外のことも含めて『Xfolio(クロスフォリオ)』さんに期待されることはありますか?
フライ:
いろんな作家さんと繋がりを持たれているのが『Xfolio(クロスフォリオ)』さんの強みだと思うので、それを活かしたことをしていただけると嬉しいなと思いました。
というのも、今日のこの座談会みたいなのって、私にとって結構嬉しいことなんです。お話したことはないけど興味はあった作家さんと繋げてもらったり、こうやってお話をしてその交流をファンの方が見て、そうやってコミュニティが広がっていくのはすごくいいなと思うんです。
藤ちょこ&白クマシェイク:
(深くうなずく)
フライ:
複数のクリエイターさんで展覧会などを開催してそのクリエイターさんのトークショーのようなものを併催して、それをまた多くの人に見ていただく、といったことを『Xfolio(クロスフォリオ)』さんにしていただけるのは結構いいんじゃないかな、と思います。
――クリエイタートークショー、いいですね!
Xfolio横田:
ありがとうございます。『Xfolio(クロスフォリオ)』ではファンコミュニティ機能という形で、クリエイターとファンがオンライン上の繋がりを作っていく機能を提供していますが、もちろんそこだけに留まるつもりはありません。
今まさに仰っていただいた通り、クリエイター同士の交流をどう醸成していくのかということも大切ですし、またオンラインだけにこだわらず、オフラインでどういった取り組みができるのかということにも非常に興味があります。
クリエイターとファンの集うプラットフォームである『Xfolio(クロスフォリオ)』だからできる、あるいは『Xfolio(クロスフォリオ)』でなければできないことを前向きに検討し、実現していきたいと思います。
本日はいろいろ貴重なご意見を賜りまして、本当にありがとうございました!
全員:
ありがとうございました!
編集・聞き手:いちあっぷ編集部
文:いしじまえいわ
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