DeNA「ハッカドール」×いちあっぷ講座 全イラストテクニック総集編
2016.10.25
アニメや漫画では、キャラクターの「表情」はとても重要です。元気に動きまわり、喜怒哀楽を見せて楽しませてくれるキャラクターたちはどのように生まれ、絵に落とし込まれているのでしょうか?今回はハッカドールの中でも特に表情豊かな「ハッカドール4号」を分析し、表情の表現について調べてみました!
DeNAが運営する、スマートフォン向けニュースアプリ。
マンガ/ライトノベル・アニメ・ゲーム・声優・キャラクターグッズ・コスプレ・VOCALOID・特撮・BLの9ジャンルの、サブカルチャーに特化したニュースを扱う。
ハッカドールは『ハッカドール THE あにめ〜しょん』というタイトルで昨年10月からTVアニメ放送も行われました。ニコニコ動画では無料で1話(http://ch.nicovideo.jp/hackadoll)を見ることができますよ!
今回の記事は9月5日からMUGENUPSTATION(https://station.mugenup.com/)で開催中の『ハッカドールハロウィンエンドカード制作コンペ』の連動企画です。
今までいちあっぷ講座ではハッカドール0号~3号までの制作ポイント、描き方をご紹介してきました。今回はハッカドール4号の制作ポイントに注目しつつ、ハッカドールの魅力のひとつである「分かりやすい表情の描き方」をご紹介します。
から学ぶ「豊かな表情」の表現法
ハッカドール4号を魅力的に描くポイントを、DeNA『ハッカドール』担当、岡村直哉氏にお聞きしました。
ハッカドール4号はハッカドール1号・2号・3号より後に作られた「ハイスペックエンタメAI」です。
能力は高いですが、運用力・活用力がゼロ、さらにいい加減な性格のため失敗ばかりしています。しかし自分は優秀と心から信じているので、人からの依頼は無茶ぶりだろうと叶えてみせようとする働き者でもあります。とにかくお調子者のため、暴走したり調子に乗ったりして失敗してしまい、周囲から冷たい目で見られることも多いですが、本人は周りからの評判を全く気にしていません。
4号は失敗ばかりですが、とにかく行動力と自分が正しいと思ったことに対して無邪気に邁進する「実行までの強い意志」があります。
そのため飛び上がったり、ポーズを決めていたりと「わたしすごいでしょ!」「わたしに任せなさい!」といった周囲へのアピール力の高いポージングが合うでしょう。
衣装や肌の色、また喜怒哀楽が分かりやすい表情など、健康的で快活な様子を思わせるキャラクター設定なので、その設定を活かしたシーンを描けるとより彼女の魅力が引き立ちます。
またはいつも失敗ばかりしてしまう「オチ要員」といった場面もありますので良かれと思ってやったら大失敗……なシチュエーションのイラストも合うかもしれません。
以上が岡村直哉氏からの制作ポイントでした。
先ほどの制作ポイントで述べられたように、ハッカドール4号は喜怒哀楽の分かりやすい表情が特徴です。
これらの表情は、私たち人間の顔の動きをリアルに模しても上手く表現ができません。
そこでデフォルメを効かせることで、より表情を大げさにし、感情をわかりやすくします。口を大きく曲げてみたり、眉毛の角度をぐっと変えてみたり、「ちょっとオーバーかな?」と思うくらいに描いてみましょう。
例えば、この喜びの表情を現実では真似することができません。
眉が大きく上がることは然ることながら、目がキラキラしています。「目を輝かせる」という文章表現がそのまま表情に落とし込まれていますね。
また、顔の変化だけではなく、手の動きや髪に動きをつけることで表情がさらに誇張されています。
こちらはハッカドール3号ですが、横顔なのに口が頬あたりについています。アニメで顎を動かすのが手間というのも考えられますが、何より口全体を見せたほうが横顔の表情バリエーションが増え、分かりやすくなります。
いちあっぷ講座を運営しているMUGENUPで『ハッカドールハロウィンエンドカード制作コンペ』を開催中です。
ハッカドール0号~4号まで、どのキャラクターを描いてもOK!金賞受賞者は、賞金とハッカドールアプリのエンドカードとして作品を掲載!締め切りは10/2まで。ご応募お待ちしております。