版権イラストのプロが使う「キャラ似せの鉄則」4か条
2015.02.24
ロボットは好きだけど、メカを描くのは苦手! という方はいませんか? 機械の形状にはポイントがあり、なんとなく描くと説得力が出ませんよね。
今回は、形状が複雑なキャラクターの場合でも使えるメカ&ロボットの描き方を解説します。ポイントは一度デザインを簡単な形に置き換え、アングルや構図を決めてから、補助線に沿って細部を描くことです。手順に沿って、ロボットを制作してみましょう。
複雑なモチーフは、いきなり完成の絵を描こうとすると上手く形が取れないことがあります。そんな時はまず、真正面など全体を把握しやすい角度から見たキャラクターデザインをしっかり決めることから始めます。
キャラクターの設定資料を作る気持ちで、真正面、真横からのデザインを線画に描き起こします。簡単な塗りの設定も決めておくと良いでしょう。
正面・側面からのデザインが決まったら、それぞれの形を、立方体や球体といった単純な形に置き換えます。これを元に、目的のアングルや構図に沿ったラフを描画します。今回は斜めから少し角度を付けた構図で配置しました。このラフに沿って水平、垂直方向に補助線を追加します。
補助線が描けたら、パースに沿って細部を決めます。線画を清書して補助線を外せば、狂いのないアウトラインの完成です。色を付け、質感や影の表現を加えて仕上げましょう。
版権イラストの制作現場ではキャラ似せが非常に重要です。イラストに似せて制作するのは、実は難易度が高く、自身の個性が出てしまいがちです。
プロの制作現場でも元のイラストを並べながら作業することが必須ですが、そのままだと手癖が抜け切れないことがあるので、元絵の素体を客観的に確認するために補助線を使うと良いです。
補助線はバランスの確認やキャラ似せなどイラストを上手く描くテクニックのひとつです。
仕事絵では正確性が強く求められるので是非活用してみてくださいね。
▼メカ&ロボットのイラストを見て、描き方の参考にしてみよう!