人物を描くにあたって必ずポイントになってくるのが首から肩の部分です。
首のつき方、肩の筋肉のつき方はルールがあり、それを間違ってしまうと不自然な印象を持った絵になります。今回は自然でかっこ良い首肩周りについて紹介していきます。
▽目次
首周りの筋肉について
パッと見単純に見える首ですが、実はかなり細かな筋肉によって構成されています。
大まかに分けると図のように五つに分類でき、それぞれの筋肉の位置関係をわかった上で描いていけば立体的でリアルな首が描写できます。ただ、あまりにも筋肉を拾い過ぎてしまうとどんどんゴツくなってしまうので、自身の絵柄やキャラクターに似合ったデフォルメをしましょう。
首周りの描画の捉え方
首の筋肉に注目して描いたラフです。
1. 通常の状態です。
肩甲骨につながった首筋は男女問わず必ず見えてきます。
男性の場合は、これに喉仏が加わることを覚えておきましょう。
2.横向きで見上げたものです。
この角度は首筋がよく目立ちます。
首はただの筒ではないので凹凸に気をつけてください。
3.斜め後ろから見たものです。
この角度の肩はとても失敗しやすいので注意しましょう。
肩については後記しますので、あわせてお読み下さい。
4.正面で見上げたものです。
この角度そのままで描くことは少ないと思われますが、非常に注意して描かないと成功しづらい角度になります。骨格、筋肉をよく見ながら制作しましょう。
肩周りについて
次に、肩周りです。肩にも基本的ルールがあります。
肩を覆う大きめの筋肉があるため、肩自体は軽く隆起しています。そして、肩の上部は鎖骨につながっています。ここのポイントを外さなければ失敗を防げます。
以上のポイントを踏まえて着彩したものです。
ここでは筋肉の仕組みがわかる様に、少々細かくリアルに描いています。精査してデフォルメしましょう。
こちらは基本的なポイントを押さえつつデフォルメしたものです。
何が正解というものはありませんが、画風に沿った選択をして、バランスよく仕上げましょう。
まとめ
以上が首肩周りの描き方でした。
何も考えずに制作すると、頭と体のツナギのようなイメージでなんとなく描き流してしまいがちな首肩周り、ここをしっかり意識することで人物の完成度はグっとあがります。
著・画 なぎかわみん
フリーのイラストレーター。主に広告系イラストとソーシャルゲームイラストを制作させていただいております。
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