男性らしく見えるポイントって？イケメン男性キャラの描き方・顔編

2018.07.13

男性キャラを描く時「整った顔立ち」を意識していたら「女性的な顔立ち」になってしまったこと、ありませんか？男性ならではの凛々しさや雄々しさを表現したいけれど、さっぱりとした清潔感も保ちたい……。

今回解説するのは男性らしいたくましさと涼やかさを両立させた、いわゆる「イケメン」の描き方です。青年・少年・壮年それぞれの年齢別描き分けポイントも紹介していきます。

▼目次
1.男性の頭蓋骨
 2.男性らしい輪郭
 3.鼻と眼窩
 4.凛々しい目と眉
 5.男性的な口
 6.まとめ

1.男性の頭蓋骨

男性らしさの基本は骨と筋肉です。男性は女性よりも骨が太く筋肉も発達しやすいという特徴があり、これは顔にも当てはまります。

たくましい顔立ちに特に重要なのが骨の凹凸です。筋肉も骨に沿ってついているので、まずは土台となる頭蓋骨を描いてみましょう。

リアルな頭蓋骨を知っておくことも重要ですが、肉付けをするときには少しくらい頭蓋骨を無視してデフォルメしても大丈夫です。

あくまでも二次元のキャラクターなので、ご自身の画風やバランスを大事にして、頭蓋骨は「アタリ」程度に捉えてください。

男性の輪郭は顎がしっかりしているので縦長に見えます。シルエットは直線的に、顎は骨と筋肉の存在を意識して角ばった感じに描きましょう。顎先は比較的丸くなっています。

今回は「イケメン」なので、顎のラインを先ほど描いた頭蓋骨よりも少しスマートにしてみました。

若いうちは骨の凹凸が目立たず、年齢を重ねるとこめかみや頬骨のラインが出てきて、更に歳を取ると顎まわりの皮膚がたるんだりします。

顔のシルエットは、痩せすぎだったり、かなり歳を取った老人ではないなら、多少歳を取っても青年の頃とほとんど変わりません。

「おじさん」と言えるくらいの年齢ならシワや陰影で凹凸を表現する程度に留めておきましょう。

3.鼻と眼窩

鼻筋や眼窩をしっかりと描くだけでも女性と差別化することが可能です。鼻柱と眼窩は繋がっているのでセットで捉えましょう。

少年はまだ未発達なのではっきりと描き込まず中性的なイメージです。壮年では眼窩に沿ってシワができ、小鼻の上あたりからほうれい線が伸びます。

4.凛々しい目と眉

少年のうちは中性的な顔立ちなのでアーモンド型の眼でもいいですが、青年以上の場合は台形や半円型など上下どちらかの辺が直線的になるように意識します。

黒目を大きくしすぎないように注意しましょう。

また、眉毛の位置や太さでキャラのイメージが大きく変わります。表情やファッションによって変わったりするので、年齢によって高さや整え方に変化をつけてもいいかもしれません。

5.男性的な口

下唇は四角っぽく、逆さまにした台形のような形にすると男性的な印象になります。

逞しさや元気な印象を与えたい場合は、口全体を少し大きめに描くといいでしょう。歳を取ると口角の下の方にもシワが現れます。

6.まとめ

全体的に直線や四角形を意識すると男性っぽさがアップします。そして眉骨や顎などが女性よりも出っ張っているので陰影も多くなります。

男性らしい格好良さを演出するのに便利なのが「髭」ですが、髭以外のポイントも知っていればより格好良さを引き立てられます。男性的に見えるポイントを押さえておけば、ほぼどんな年齢でも応用可能です。

逆に中性的・女性的なキャラクターを描く時には、男性的に見えるポイントを避けるといいかもしれません。次回はイケメン男性キャラの描き方・身体編を予定しています！