キャラ設定を活かすのがコツ! キャラクターを描き分ける方法 その1

キャラ設定を活かすのがコツ! キャラクターを描き分ける方法 その1

どのキャラクターを描いても同じ顔になってしまう……。

キャラクターを描き分けられない……。

同じキャラを再現できない……。
 

描き分けができない

こんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?

 

今回は、「なぜ描き分けが必要なのか?」という疑問から出発して、いろんなキャラクターに応用可能な「描き分ける方法」を全5回の講座を通してご紹介します。

 

この講座では、主に「既存デザインがあるキャラクター」の描き分け方法を紹介していますが、そのままキャラクターデザインにも応用できる内容です。

 

▼目次

キャラクターを描き分けるとは?

 描き分けと絵柄の関係

デフォルメして描き分けに必要な特徴を掴む

 キャラクターデザインに大切なのは「設定の反映」

 描き分けのコツはキャラクター設定に優先度を付けること

 

※今回は「顔」を描き分ける方法のみ扱っています。

 

 

 

キャラクターを描き分けるとは?

まずは最終目標である「キャラクターを描き分ける」とはどういう状態であるかを確認しておきましょう。

 

キャラクターを描き分けるとは?

キャラクターの描き分けの成功とは、絵を見た人に特定の「あのキャラクター」だと認識してもらえる状態のことです。

 

描き分けができないと、同じ顔のキャラクターしか描けない、特定のキャラクターだと認識してもらえない、という事態に陥ってしまいます。

 

さらには似たような顔のキャラクターや特徴のない凡庸なデザインのキャラクターしか生み出せません

 

描き分けと絵柄の関係

「描き分けの成功」がどんな状態か確認できたので、さっそくキャラクターを描き始めたいところですが、ここで問題になるのが「絵柄」の存在です。

 

描き分けと絵柄の関係

そのキャラクターをデザインした本人が描くのであれば、問題ありません。本人が描いたのですから、似て当たり前です。

 

しかし、絵柄は十人十色です。絵柄が違えば、絵の印象はガラリと変わります。つまり「描き分ける」とは、たとえどんな絵柄で描いても同一のキャラクターだと認識してもらわなければならないのです。

 

この特定のキャラクターだと認識してもらうために、元のデザイン(または、モデルになった人物など)をそのまま真似たのであれば、模写になってしまいます。また、そのまま真似ただけでは、自由に動作をつけることもできません。これは、自分でデザインしたキャラクターの場合も同じです。一度目は勢いで描けたが、二度目は上手くいかないでは困ります。

 

解決するには、そのキャラクターの「最低限必要な特徴」を見つける必要があります。最低限必要な特徴とは、他が違っていても「それさえあれば、そのキャラクターに見える部分」のことです。最低限必要な特徴は、デフォルメ(ちびキャラ化)することで見つけられます。

 

デザインと絵柄は別物

デザインと絵柄は別物

補足としてデザインと絵柄は別物です。キャラクターデザインは、そのキャラクターの特徴を決定するものですが、絵柄は作者の癖や好みによって異なるものです。

 

アニメーションなど、作者の絵柄を全面に出してはいけない場合を除いて、自分自身が培ってきた絵柄は大切にすべきです。自分の絵柄は崩さず、いろいろな特徴を持ったキャラクターを描き分けられるように、「最低限必要な特徴」を見分けられるようになりましょう。

 

デフォルメして描き分けに必要な特徴を掴む

デフォルメして描き分けに必要な特徴を掴む

デフォルメとは、対象物を変形して表現することですが、今回はちびキャラ化に限定して利用します。

 

ちびキャラ化とは、特徴となる部位をより誇張し、不要な部分をカットしてキャラクターを表現するデフォルメの一種です。対象キャラクターを縮めて描くため、複雑で細かいデザインを描き込むことができません。

 

ちびキャラ化する際に残った特徴こそが、キャラクターを描き分ける時に必要な「最低限必要な特徴」です。

 

では、ちびキャラ化のときに、「残る部分」と「排除される部分」を見分ける方法は何でしょうか?それは「キャラクター設定がわかるかどうか」です。

 

キャラクターデザインに大切なのは「キャラ設定の反映」

キャラクターデザインに大切なのは、シルエットの美しさ、カラーリングなど様々ですが、特に大事なのが「キャラクター設定を反映しているか」です。

 

キャラクターデザインに大切なのは「キャラ設定の反映」

たとえば、幼い男の子という設定を持つキャラクターなのに、見た人が幼い男の子だと判断してくれないのであれば、大問題です。(もちろん、中身は幼い男の子だけど、見た目はおじさん、といった特殊設定がある場合は別ですが)

 

たとえ、絵柄が違おうと、ちびキャラ化されようと、キャラクター設定だけはぶれてはいけません。この最低限のアイデンティティーがぶれてしまえば、それはもはやまったく別のキャラクターです。これでは描き分けは失敗です。

 

描き分けのコツはキャラクター設定に優先度を付けること

そこでキャラクター設定(=描き分けポイント)に優先度を付けてみましょう。
 

描き分けのコツはキャラクター設定に優先度を付けること

この「描き分けポイント」さえ押さえていれば、あとは好きに細かく描き込んでも、ポーズを変えてみても、絵柄を変えても問題ありません。失敗を防ぐには、ラフや下書きをする際、必ず最初に描き分けポイントを描写し、それからその他の要素を追加していくといいかもしれません。

 

まとめ
 

まとめ

キャラクターを描き分けるとは、「キャラクターの必要最低限の特徴を探し出す」ということです。この特徴を把握さえすれば、絵柄を変えて描くことも、ちびキャラ化することも、アクションやポーズを変更することも可能です。

 

キャラクターを描くときは、どんなキャラクターであれ、最初に「キャラクター設定がわかる部分」を探してから描いてみましょう。そうすることで、老若男女、異種族、さまざまなキャラクターを自由に描き分けることでできるでしょう。

 

残り4回の講座では、今回紹介した「描き分けポイント」の詳しい説明やチェックポイントを紹介します。

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著・画 ゼロモモ

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